いびきの途中で呼吸が止まることがある場合は、睡眠時無呼吸症侯群(SAS)という病気かもしれません。
睡眠時無呼吸症候群とは?
眠っているときには、筋肉から力が抜けるので誰でも気道が狭くなります。酸素の消費量も減っているので、通常問題はないのですが、肥満や鼻炎など気道に異常がある場合には、いびきだけではなく気道が塞がってしまう「無呼吸」の状態になってしまいます。
10秒以上の無呼吸の状態が1時間に5回以上おこることを「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」といいます。
<睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状>
ぐーぐーと高いいびきをかき、急にいびきがやんだかと思うと、またあえぐようないびきが始まる。
自覚症状としては、睡眠時間は足りているはずなのに、朝起きたときに頭が重く、
昼間も眠気が強く、集中力がなくなったということがあります。
<睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因>
睡眠時の無呼吸の時間は平均30秒、長い人では2分30秒という例もあるようです。
こんなに長い間呼吸ができないのですから、苦しくて目が覚めそうですよね?
本人に目が覚めたという自覚はなくても、脳が少し目覚めた状態(覚醒反応)になり、気道を広げるよう指示を出しているのです。ですから窒息してしまうことはありません。
でも1時間に数十回、一晩に数十回〜数百回もこうした覚醒状態になったら、眠った気がしないでしょう。
その結果、睡眠時間は足りているはずなのに、朝起きたときに頭が重く、昼間も眠気が強く、集中力がなくなった。という自覚症状が現れます。
また無呼吸のため酸欠状態になり、心臓や血管に負担がかかり、高血圧、心筋梗塞、脳卒中になりやすくなってしまうそうです。
※こんな人がなりやすい。※
・鼻の病気のある人(蓄膿症、アレルギー性鼻炎など)
・鼻の形が団子鼻の人
・鼻中隔彎曲症(鼻の真ん中の骨が曲がっている)
・あごが小さく後退気味の人
・首が太くて短い人
・肥満気味の人(のどの内側に脂肪がついてしまう)
特に肥満気味の人は、合併症にも注意が必要です。
<睡眠時無呼吸症候群(SAS)の対処法・診断法>
日常生活の注意点としては、以下の4点に気をつけましょう。
(1)横向きに寝る。
(2)寝酒をしない。
(3)睡眠薬を使用しない。
(4)ダイエット
特に、寝酒と睡眠薬は、筋肉を弛緩させるので厳禁です。
睡眠時呼吸障害の診断には、現在のところ主に2つの方法が用いられています。
症状がある人は、早めに受診しましょう。
※簡易式診断法
方 法: 多くの場合睡眠時呼吸障害に伴う症状の原因である睡眠障害の判定を省略し呼吸異常のみを判定する。(心電図、気官音、鼻気流、酸素飽和度、脈拍を測定します。)
長 所: 診断が簡単にできる。
短 所:あまり重症ではない睡眠呼吸障害の診断が困難
保 険:適用
※入院して行う、睡眠ポリグラフィー
方 法:1〜2日間の短期入院して睡眠中の胸壁・腹壁の動き、心電図、気管音、筋電図、鼻気流、眼電図、脳波、酸素飽和度、脈拍を測定します。
長 所:正確な診断や治療効果の判定には欠かせない検査
短 所:多少自己負担額が増加する
保 険: 適用
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